コラム第2回〈地産地消のこと〉

《本ブログは店頭で配布しているピキニニ通信で掲載しているコラム及び新発売のお知らせと同内容です》

 

 Pikniniのロゴに入っているMeat Sauce(ミートソース)の文字。Pikininiは美味しいものを選び、美味しいものを追求し、お客さまに喜んでいただける食べ物や飲み物をご提供することを常に念頭に置いておりますが、その主軸はミートソースです。ミートソースに必要な素材と言えばやっぱりトマトとお肉ですよね。ミートソースのお店にしようと思ったのは、国民的認知度が高い反面専門店が少なく子どもたちにも人気の食べ物を考えたことと、自宅でミートソーススパゲティを作る事が良くありましたが2人の娘たちがとても喜んで食べていたから、という理由によりますが、同時にニセコにある食材で作ることが可能かどうかも重要でした。出来る限り「地産地消」でお店を運営する事で地元の農家さんに貢献出来ると思いましたし、観光客の方々には地元の食を堪能して喜んで頂きたいと思ったのです。トマトはニセコでたくさん採れるようでしたし、近郊の町、留寿都には品質にこだわり良質な豚を飼育している養豚場がありました。ミートソースのレシピを調べると通常は牛肉か合い挽き肉を使用するように記載があると思いますが、当店では近郊で手に入る上記のルスツ豚100%にしました。また、ピタパンに季節の野菜を挟んで食べるように考えたのもニセコでは新鮮な野菜が手に入るからです。ニセコはじゃがいもが有名な地域ですし、キャベツ、にんじん、大根、レタス、アスパラ等々も採れるようでしたのでこれらを使ったものにしようと考えていきました。現在使用している大豆や黒豆もニセコ産ですし、トマトソースをつくる際やホットガーリックミート等に使用するにんにく、とうがらしもニセコ産です。地元で手に入りにくいもの、大きな価格差があるものを除けば、より近郊のものから使用しています(ピタパンには北海道産小麦を使用しています)。

 地産地消の理由はもう一つあります。

皆さま日本の食料自給率はご存知でしょうか?何となく低いのはおそらくイメージとしてあるのではないかと思いますが、日本全体で見ると食料自給率は40%程度のようです(先進国の中では最低水準にあります)。一方でニセコ町のあるここ北海道に目を向けるとどうでしょうか。北海道が食材の宝庫であることは日本中の方が認めるところだと思いますが(例えばトマトの生産量を見ると北海道は熊本県に次ぐ第2位)、北海道の食料自給率はなんと約200%で全国トップです(十勝地方に限ってはなんとなんと1100%程度)。このような地域に住む私たちですから、より地元のものを食するということが至って自然ではないかと思うのです(「身土不二[1]」という言葉もありますよね)。つまり、地産地消のもう一つの理由とは「実はそれが至って当たり前の事だから」ということです。

 このように地産地消を考えるのは必然だったのですが、新鮮、運搬にかかるコストやエネルギーは最小限、生産者の顔が見られる等良いこと尽くしなのです。一つだけデメリットがあるとすれば冬の間は旬の作物が無いということですが(そのための知恵として、昔は保存食として漬物を作ったりしていたわけです)、現在では雪の下で保存するなど、保存方法が確立されているため、例えばニセコビュープラザではじゃがいも、にんじん、大根、長ネギ、とうがらし、豆類等は冬の間もずっと手に入ります。顔の見える地元の農家さんや酪農家さんたちに、より安心安全な食料を提供して頂くことで私たちは食に関して安心して暮らしていけるのだと気づくと、一次産業の重要性を再認識させられます。私は都会に住んでいた経験がありますが、都会では食べ物はいつでもどこでも簡単に手に入るために生産や流通に携わる方たちの恩恵を受けていることをつい忘れがちでした。一次産業に携わっている方々がいるからこそ私たちは生きていくことが出来ますので、多くの方々に生産者の方を応援していただけると嬉しく思いますし、そうすることで私たちの食生活や社会がより豊かなものになっていくと思っております。

【おまけ】

日本の食料自給率が40%程度であるということは、60%程度は輸入に頼っているということになります。食料を輸入する際のフードマイレージ[2] は日本が世界で1番高いそうです。

 

[1] しんど‐ふじ【身土不二】人間の身体と土地は切り離せない関係にあるということ。その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いという考え方で、明治時代に石塚左玄らが唱えた。

しんど‐ふに【身土不二】 仏教で、身と土の二つは切り離せないということ。

小学館デジタル大辞泉より

 

[2] 食料の ( = food) 輸送距離 ( = mileage) 」という意味であり、食料の輸送量と輸送距離を定量的に把握することを目的とした指標ないし考え方である。 食糧の輸送に伴い排出される二酸化炭素が、地球環境に与える負荷に着目したものである。ウィキペディアより

 

-新発売のお知らせ- 

新発売はガトーショコラ‼

 Pikininiのガトーショコラには、有機JAS認証のフランス産オーガニック・クーベルチュールチョコレート、倶知安石川養鶏場のたまご、道産無塩バター、道産てんさい糖、ニッカウヰスキー「竹鶴」を使用しています。素材をシンプルにしており、小麦粉不使用のため生チョコのような滑らかな食感が特徴です。

 

【余談】

 ガトーショコラの素材の一つ、ニッカウヰスキー「竹鶴」の使用にはちょっとしたストーリーがあります。私たち家族は2014年9月にパプアニューギニアから日本に帰国しましたが、ちょうどその時NHKの朝の連続テレビ小説で「マッサン」の放映が始まりました。舞台が余市ということもありましたし、ニッカウヰスキーの存在は知っていましたから最初は何となく見ていたのですが、マッサンのウイスキーにかける情熱ややる気、ぶれない心や不屈の精神に魅了され毎回欠かさず視聴するようになりました。その時はまさに次に何をするかを考え、躍起になっていたときでしたので私たちにとってはまさにベストなタイミングでの出会いでした。勝手ながら妻と私の心を高揚させるために放映してくれているかと思ったほどです。マッサンのモデルである竹鶴政孝氏についてはドラマでしか知りませんが、心の中で尊敬しておりますので今回の新商品ガトーショコラをワンランク大人の味にしたいと考えた時に、世界レベルの地元の味マッサンのウイスキーを隠し味として入れることを真っ先に思いつきました。マッサンの情熱を感じられるようにしたかったのです。ほのかに香る「竹鶴」の香りがカカオの香りを際立たせてくれます。ピキニニのカフェスペースでのんびりと贅沢な時間をお過ごし頂く際や、ギフト用としてお買い求め頂けるようイメージして作りました。是非一度ご賞味下さい。

(Pikininiのガトーショコラ 500円)

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